筋ジスと

筋ジスのこと、たまには筋ジスと関係ないことも。思うままにつらつらと。

出産体験記~次男編~

今日は数か月前、次男を出産したときのお話。

 

次男の時は、出産予定日と有給の付与のタイミングがいい感じに重なって、付与されたばかりの有給も全部使って早めに産休に入りました。相変わらず体調がよくなかったので、何とか長男の保育園の送迎だけはこなし、それ以外はソファーの上でぐったりしていました。

 

産休中は、長男の時(出産体験記~長男編~ - 筋ジスと)、いまいち陣痛が分からなくて(陣痛のピークの頃は流石に痛くて分かったけど、いつ始まったのか?モニターをつけるまで陣痛に気づかなかった)結局あの脚の付け根がずーーんとなったのが陣痛の始まりだったのかな?という感じだった私は、陣痛に気づけるかどうかが不安でした。検診時に助産師さんに相談しましたが、「陣痛に気づかない人はいない!絶対分かる!」と言われ、「痛みに強いのかもしれないから、痛くなくても定期的にお腹が張ったら連絡して!」と指示されました。

 

陣痛間隔をはかるアプリをインストールして、長男の時と同じマタニティータクシーを改めて登録、入院グッズをバッグに詰めて玄関にセットして、夫がいる時か、長男が保育園にいる時に陣痛が来ますように!できれば陣痛じゃなくて破水から来ますように!と祈りながら、あとはぼーっとその時を待ちます。経産婦の場合、初産の時よりお産が速く進むことが多く、初産で4時間だった私は下手すると車内出産になっちゃうから、早めに連絡して、早めに病院に来るように言われていました。なので、長男の時のように破水で入院して、病院で陣痛が来るのが安心だと思っていました。病院までタクシーで1時間くらいかかりますし。

 

予定日数日前の朝、出血がありました。とろっとした感じで、おしるしかな?と思いつつ長男を保育園へ送り帰宅。そのまま出血は止まったのですが、ナプキンをしていると夕方頃からサラサラで血が混じった液体がちょっとつくように。もしや、破水?でも量が少ないよなぁ?でも尿漏れだったら血は混ざらないよね、おしるしか??とちょっと不安になりながら長男を迎えに行きました。夜、帰宅した夫に「おしるしのような気もするけど、破水かもしれない」と相談すると、「とりあえず病院電話したら?」とのこと。夫も帰宅したし、病院に行くことになっても今なら大丈夫だと思い電話をすると「破水じゃなかったら帰ってもらうことになるけど、一応診といた方が安心だろうから入院準備しておいで」と言われたのでタクシーを呼んで1人で病院に向かいました。夫と長男はエントランスでお見送りです。

 

病院について夜間受付を済ますと救急の担当のナースが来てくれましたが、元気そうな私を見て、「車椅子とかはいらないよね?病棟まで自分で行けそう?」と聞かれたので、そのまま1人で病棟まで荷物を持って行きました。

 

病棟につくとまずは破水してるかどうかの検査をします。夜勤の女医さんがすごくサバサバした人で「あ、これ破水だね。産んでから帰って!」と一言。夫はタイミングが合えば立ち合い希望だったのですが、まだ陣痛が来てないみたいだから明日長男を保育園に送ってからでも間に合うかもね、ということでした。それからモニターをつけてもらってしばらく検査室で横になっていると助産師さんがやってきて「陣痛来てない?もう間隔5分切ってるけど!」と言われ「いや、ちょっとわかんないです。お腹は痛くないです」と答えました。「でも、陣痛来てるからLDR行きましょう!多分このまま夜生まれそうだよ!」と言われ、荷物を持ってLDRへ移動、夫にも「もう生まれるみたい、立ち合い無理そう」とメールで連絡しました。

 

分娩着に着替え、分娩台(この時はまだベッド型)によじ登って、リモコンを渡されたので設置されていたテレビを見ながら陣痛が強くなるのを待ちます。「痛みが強くなったりいきみたくなったら呼んでね」と言われたものの、痛みはあまり感じず、そうこうしているうちにがっつり破水しました。ナースコールをして「痛くはないんですけど、破水しましたー」と伝えると内診されて、「あ、もう生まれそうだからこのままお産になります」とベッド型から分娩台型に変形(私は寝てるだけで勝手にやってくれます)。破水してからはお腹が痛くなりだしたもののいきみたい感覚は来ないままでした。結局モニターを見ながらお腹の張りが強くなったタイミングで助産師さんの指示に従っていきむという無痛分娩のような出産になり、そのいきみ自体も弱かったのか助産師さんがお腹を押して股から引っ張り出す感じで出産しました。私も終始冷静で「ちょっと疲れたので次の陣痛の波はお休みします。その次でいきみます」という感じで、落ち着いて出産できました。最後出てくる途中でお股に挟まってるときだけちょっと痛くて「いたたたたっ!」って言ったけど、それ以外は痛いと言ってない気がします。ナチュラル無痛分娩。

 

分娩時間は1時間ちょっとで、長男のときと同じくあまりのスピードに股がまた裂けまくりました。サバサバ女医さんはぐいぐい押して傷を確認しながら縫っていくので激痛でしたが、綺麗に縫ってもらえたようで長男の時と比べてその後の痛みがかなり楽でした(もちろん縫い直しもなかった)。

 

そのままLDRで2時間くらいうとうとしながら過ごし、トイレの練習をしてから病室に移動しました。長男の時のように個別育児特訓は必要ないでしょうという理由で今回は大部屋です。4人部屋なのですが、出産が多くなったようで満員でした。夫は翌朝長男を保育園に送ったあと病院に駆けつけ赤ちゃんと対面しました。

 

結局陣痛アプリは使うことなく、というか陣痛に自分では気づかず出産が終わりました。もしかしたら自宅にいる時や、タクシーに乗っている時に既に陣痛が来ていたのかもしれません。後日神経内科の主治医に聞いてみましたが「陣痛の痛みが弱いことと筋ジストロフィーや筋肉が少ないということは関係がないと思う」と言われましたがどうなんでしょう。長男の時も痛いものの耐えられるレベルでしたし、次男の時は日頃の下痢の時の方がよっぽど辛いレベルで楽でした。筋ジストロフィー関係なく体質なんでしょうか。ちなみに筋ジストロフィー患者の妊娠には低体重のリスクがあると言われますが、2人とも3300gくらいの今どきにしては大きめさんでした。