筋ジスと

筋ジスのこと、たまには筋ジスと関係ないことも。思うままにつらつらと。

保育園のバリアフリー化

長男は現在4歳、区立の認可保育園に通っています。今年から年少クラスになりました。今日はその保育園の園舎についてのお話です。

 

長男の通う保育園は0歳から就学前まで各学年1クラスずつの全6クラスです。園舎は2階建てで0~2歳児クラスは1階の教室、年少~年長クラスは2階の教室です。どのクラスも窓から直接入り、担任の先生に受託するシステムで、去年度までは園庭から各クラスの窓を開け「おはようございまーす!」という感じで登園していました。

 

今年度からは教室が2階になったので外階段をのぼってベランダを通り各教室の窓から「おはようございまーす!」という感じに変わりました。

 

雨の日も風の日も(まだ体験したことはないけど雪の日も)、荷物を持ち、子どもの手をつなぎ、なぜかちょっと遠い位置にあって手触りが悪い手すりにつかまりながら外階段をのぼります。今のところ私は何とか階段はのぼれるので毎日頑張っていますが、特に雨の日は傘を差さなくてはならず(あーこの傘もなかなかくせ者でうまく差せないのだけど。)足元も滑るしで、転げ落ちるのではとびくびくしています。

 

子どもに障害があれば、抱っこやおんぶでのぼったり、使いやすい手すりの設置を要望したり、障害者が通いやすい別の施設を探したりするのでしょう。が、我が家の場合、子どもは健康で、障害者は保護者である私。親のために保育園や小学校の設備を整えてほしいというのもおかしい。私の場合何とか階段をのぼることができますが、仮に車椅子だった場合は2階自力であがるのは難しいでしょう。昇降機もエレベーターももちろんありません。

 

保育園を選ぶ際は他の近隣の保育園も見学しましたがどこも2階建てかそれ以上の園舎の園が多かったですし、小規模園以外はそれが普通だと思います。

 

今、自分の学生時代を振り返ると小中高と公立(大学も国立だけど)校だったのですが、どこもバリアフリーとは無縁の世界だったように思います。当時私は健常者だったので不自由を感じておらず、こんなもんか、と思っていたのですが、毎日校舎の5階まで何回も行ったり来たり。給食室が1階にあってそこまで重い給食を取りに行くとか、音楽室が5階にあって吹奏楽部だったときはそこから階段で行事の度に重い楽器を運ぶとか。

 

そういえば高校の頃、音楽の先生が高齢の方で体が弱く職員室のある2階からゆっくりゆっくり5階まであがってくるので毎回授業開始が10分以上遅れるという笑えない状況でした。先生、大変だったでしょうに。

 

それから20年程度経過していますし、私のふるさと静岡県と東京都では状況も違うとは思いますが、東京の小中学校はどうなっているのでしょうかね?

 

保育園は毎日の送迎、小中学校はPTAの集まりや授業参観、面談等で親が園に行ったり学校に行く機会が多くあると思いますが、子どもが健康で普通の園、学校に通う場合、障害のある親はどのように工夫しているのでしょうか。筋ジストロフィーは進行性の病気なので今のままならば何とか乗り切れそうですが、実際には数年後自分がどうなっているか分からないので不安です。そういえば授業参観は親はずっと立ちっぱなしでしたが(今もそうなのかな?)、あれもなかなか大変そうです。

 

教育に予算がたっぷりついて、全国の幼保、小中高の校舎がバリアフリー化されたらとてもハッピーなのですが、クーラー設置すら難しくて問題になってる現状では難しそうです。

 

色々考えたけど、自分が筋トレしてなるべく筋力の低下をおさえ(筋ジス患者に過度の筋トレは禁物ですが)、夫にも筋トレしてもらっていざとなったら私を負ぶってもらう!ぐらいしか案が浮かびませんでした。あーなんという結論。