筋ジスと

筋ジスのこと、たまには筋ジスと関係ないことも。思うままにつらつらと。

母親学級とか両親学級とかマザークラスとか(出産前の準備について)

今日は長男妊娠中に受けた講習についてのお話です。私は、自治体の両親学級と病院の母親学級、担当助産師さんの個別指導を受けました。

 

ちなみに自治体の両親学級は基本的には両親で参加するもので、妊娠中期に1回参加します。助産師さんから出産の流れを聞いて、保健師さんから沐浴指導と着替えの指導を受けて、父親は妊婦体験ベストを着せられて階段を上り下りさせられて、妻を労われ!と指導されます。病院の母親学級は予定日が同じ月の妊婦が集められて、出産の流れを聞いて(自治体のものより具体的に)、今後陣痛が来た時や出血があった時どうするかを指導されて、LDR(出産する部屋)や病棟を見学するというものでした。どちらも任意参加ですが、病院の方は初産の場合は半ば強制でした。

 

私は妊娠前から大学病院で妊娠出産について相談はしていた(妊娠のリスク - 筋ジスと)のですが、実際に妊娠して検診に通うようになると、ソーシャルワーカーさんと助産師さんが1人ずつ私の担当につきました。その時の私の不安は生まれた子どもをお世話することができるのかどうかです。

 

ソーシャルワーカーさんは使えそうな制度を調べてくれたり、自治体の担当保健師さんに直接連絡をして私のことを伝えておいてくれたりしました。助産師さんは検診後に個別面談をして、新生児のお世話のシミュレーションをしながらできなそうなことをピックアップして一緒に対策を考えていきます。

 

ソーシャルワーカーさんが区に連絡を入れておいてくれたので、区の両親学級の際に保健師さんに声をかけていただき、後日家に訪問してもらって赤ちゃんの人形で移動や着替えをさせる練習をしました。(両親学級ではそんなにじっくり練習している時間はない) 両親学級での収穫は夫が沐浴をマスターしたことぐらいでしょうか。1組1回ずつ練習する時間が与えられたのですが、妻が練習する夫婦が多い中、我が家は私が沐浴は非現実的なので(ベビーバスに入れられないし、何とか引きずり込んだとしてもそのまま沈めてしまう)、迷いなく夫が練習させていただきました。保健師さんに家に訪問してもらったときは、両親学級でも登場したお人形を持ってきていただき、それに自分で用意していたベビー服を着せる練習をしました。が、人形でできても実物はなかなか難しかったです。新生児があんなにふにゃふにゃとは。

 

病院の母親学級は健康な人も出産するために知っておいた方がいいことばかりでとても参考になりました。出産のとき体が冷えるとお産が進まないからレッグウォーマーあるといいよとか、正産期に入ると急に運動始めて腰痛めたりする人いるけど、普段運動してない人は急に運動しないでとか、子宮口が開いてるかどうか自分で見ようとして転んで骨折した助産師がいるからくれぐれもマネしないようにとか。

 

助産師さんとのマンツーマン講習ではまず出産のときのために分娩台によじ登る練習をしました。ベッドを一番低くしてもらって、支えてもらいつつよじ登り、横のバーを握れるか、力が入れられるかを確認しました。結果的にはバーも握れそうだし、いきめそうだから普通の分娩台(LDRなので普通のベッドが分娩台に変身するやつ!かっちょいい!)でいけそうだねということになりました。

 

それから授乳はどうするか問題。それまで私はできるなら母乳をあげたいと思っていたのですが、助産師さんはミルク推しでした。(ちなみに病院自体はとても母乳推進派) 授乳の体勢としては一般的な横抱き、小脇に抱えるラグビー抱き、腰が据わったららくちんな縦抱き、自宅限定だけど添い乳などがあります。新生児期に縦抱きは難しいので、抱っこができない私の場合、添い乳が現実的ではありましたが、夫に預けられないし私の体力的に不安があるということでした。外出もできないですし。他にもスリングや抱っこ紐に入れて授乳という案もありましたが、そもそもそこに入れるまでが結構大変で断念しました。で、結論はあげられるときは母乳にチャレンジしてみるけど、基本はミルクで行きましょう、入院中に調乳の練習もしましょうということになりました。これはその後も色々葛藤がありました。

 

そして着替えや移動については入院中に本物の赤ちゃん(自分が産んだ子)で練習してできるようになって退院しましょうということになりました。移動について、第一子は私が育休を取って一人でお世話をする予定だったので、もし2人きりで家にいるときに具合が悪くなって病院に連れて行かなければならない事態になった時、何とか病院まで連れていけるようにならなければと思っていました。スリングに入れるか、抱っこ紐に入れるか、クーファンに入れるか。

 

とりあえず、ミルク、着替え、沐浴、病院までの移動ができればあとは泣いてようがわめいていようが死にはしない。沐浴は無理なので夫がやるということに決めて、それ以外は出産で入院したときに練習してできるようになりましょう。ということになりました。

 

こうして私の育児の目標は「赤ちゃんを殺さない、死なせない」になったのでした。(志が低すぎるけど、でもとても大事なこと!)